切り絵アニメ作家 名取祐一郎

大学在学中、ロシアの切り絵アニメ作家ユーリ・ノルシュテインとの衝撃的な出会いをきかっけに、アニメーション制作に情熱を注ぐこととなります。油画を学んだ名取にとって「描く」という行為は、作品を作る上で不可欠なプロセスです。素材に油画、水彩、日本画、版画、クレヨン、インクなどを使い、手描きだからこそ得られる「味」にこだわり「動く絵画」のコンセプトでアニメを制作しています。切り絵アニメの手法では描いた絵を丁寧にはさみで切りとって、背景画の上に置き、福笑いのように動かして一コマずつ撮影していきます。

2006年には、単身インド・ネパールへ1年間に及ぶ放浪の旅に出ます。 これまでの生活環境から一変、ヒマラヤ山脈に登り、現地の村に滞在して、異文化で暮らしました。こうした体験を経て、作品にはより豊かな感性と創造性が加わりました。

現在では、テレビ番組のタイトル映像から美術、企業VP・教育教材など、さまざまな場面で活動しています。

<作家略歴>

切り絵アニメ作家
名取 祐一郎 / Yuichiro Natori

1979年 東京都生まれ
2005年 東京芸術大学 絵画科油画専攻 卒業
2006年 インド・ネパール1年間放浪

<受賞歴>

国際コンクール ノミネート

Animafest Zagreb 2006(クロアチア)
Anima 2006(ベルギー)


国内コンクール

アジアデジタルアート大賞 動画部門 優秀賞、入賞
デジタルクリエイターズコンペティション 優秀賞
文化庁メディア芸術祭 審査委員会推薦作品
AMUSE ARTJAM 審査員特別賞
ノルシュテイン大賞 キャラクター賞
デジタルスタジアム ベストセレクション
学生CGコンテスト 佳作
ビクター 東京ビデオフェスティバル 佳作
小津安二郎記念・蓼科高原映画祭 入賞
21世紀アジアデザインコンペ 入選
Student filters in Nagoya 入選
ディスプレイ産業省2003 ディスプレイ産業大賞(経済産業大臣賞)
四芸祭 グランプリ